新関西国際空港(株)(読み)しんかんさいこくさいくうこう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新関西国際空港(株)
しんかんさいこくさいくうこう

関西国際空港(関空)と大阪国際空港(伊丹(いたみ)空港)の用地・施設を保有・管理する特殊会社。「関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律」(平成23年法律第54号)に基づき、2012年(平成24)4月に設立された。「新関空会社」とよばれることもある。公共施設の所有権を公共団体が保有したまま、運営権だけを民間へ売却するコンセッション(運営権売却)政策の一環として、2016年4月1日から関西国際空港と大阪国際空港の運営権が関西エアポート株式会社へ移ったため、新関西国際空港株式会社は両空港の保有・管理業務に専念する会社となった。

 2012年7月、関西国際空港と大阪国際空港が経営統合し、両空港の管理・運営業務を開始した。本社を大阪府泉南(せんなん)郡田尻(たじり)町の関西国際空港内に置く。資本金は3000億円で、国の全額出資である。コンセッションに伴い、関西エアポートに空港運営権が移った後、空港用地・施設の施設管理者として、航空機騒音の防止、空港周辺の生活環境の改善などに取り組んでいる。また関西エアポートが適切に空港運営業務を行っているかどうかをモニタリングする役目を負っている。1994年に開港した関西国際空港は膨大な建設費がかかったため、新関西国際空港は約1兆1000億円の負債を抱えている。新関西国際空港は、2016年度から2059年度までの44年間、毎年、関西エアポートから490億円(総額約2兆2000億円)の運営権料収入を受け取り、この巨額債務の返済にあてる。

[矢野 武 2016年11月18日]

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