コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

航空機騒音 こうくうきそうおん aircraft noise

4件 の用語解説(航空機騒音の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

航空機騒音
こうくうきそうおん
aircraft noise

航空機から発する騒音。大型ジェット機エンジンから発する音は 160dBになるものもあり,しかも不快感の激しい金属音が含まれている。大阪国際空港では,ラッシュ時には1分 30秒~2分に1回の割合で離着陸するため,空港周辺,特に飛行コースの直下は WECPNL90~95にもなり,大阪では航空機騒音住居地域基準である WECPNL70をこえる住宅が 53万世帯にもなっていた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

航空機騒音【こうくうきそうおん】

航空機からの騒音はエンジン騒音と機体騒音からなる。特にジェットエンジンの場合,強い勢いで後方に噴出される高温高圧の多量のガスがまわりの空気をかき乱すために生じるジェット音と,エンジン内のファンや圧縮機などが高速回転するために生じる機械音が著しく高い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

こうくうきそうおん【航空機騒音】

航空機からの騒音はエンジン騒音と機体騒音から成る。ジェットエンジンの場合,エンジン騒音は勢いよく後方に噴出される高温高圧の多量のガスがまわりの空気をかき乱すために生ずるジェット音と,エンジン内のファンや圧縮機などが高速で回転するための機械音などから成り,一般にプロペラエンジンの場合より騒音が著しく高い。機体騒音は主として離着陸のときに出したフラップや脚が空気をかき乱して発生するもので,現在のところ,ジェットエンジン騒音ほど問題になってはいない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

航空機騒音
こうくうきそうおん

航空機の発着に伴う騒音。日本において航空機騒音が大きく社会問題化したのは、1959年(昭和34)国際線、国内幹線に大型ジェット機が就航するようになってからである。空港・軍事基地周辺の住民から離着陸時の騒音や排気ガスによる健康被害、生活被害、情緒被害が指摘され、訴訟問題にも発展していった。
 行政側の対応としては、1967年に航空機騒音防止法(「公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律」昭和42年法律第110号)を制定し、国の設置・管理する空港のうち14の空港を特定飛行場として、学校、病院や一般住宅の防音工事助成や移転費用の補助を実施している。さらに、とりわけ騒音問題が深刻である大阪国際空港、福岡空港を周辺整備空港に指定し、認可法人(のち独立行政法人)空港周辺整備機構を設置、国からの受託事業や周辺開発事業を進めている。また、成田国際空港においても、特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法により騒音対策事業を実施している。
 騒音基準の行政上の施策目標値としては1973年に公害対策基本法に基づいて「航空機騒音に係る環境基準」が設定された。住居専用地域ではWECPNL(加重等価平均感覚騒音基準。「やかましさ」の評価単位)が70以下、その他の住居地域では75以下と定められている。[秋葉 明]

対策

航空機騒音は、主としてジェットエンジンから高速で噴出される排気ガスが大気を攪乱(かくらん)するために生ずるものであり、もっとも有効な対策としては発生源の騒音を低くすることである。1975年10月の航空法の改正により、定められた騒音の基準値を超えた航空機の飛行ができなくなった。それぞれの機種に応じて減音対策を実施しているが、とりわけ、高バイパス比のターボファンエンジンの開発は運航効率の向上、低騒音化に大きく貢献している。さらに、かつては長距離洋上飛行は3基以上のエンジンを有するものでなくてはならなかったが、安全性を満たせば双発機でも認められるようになった。その結果長距離路線でも、4基のエンジンを有するジャンボ機や3基エンジンのマクダネル・ダグラスMD-11型機などから、大型機でありながら大型エンジン2基のボーイング777型機へと主力が変わりつつあり、騒音の面でも大きく改善されている。さらに、機体重量の低減化などで低騒音となった中型機のボーイング787型機が登場し、かつてと比べると、騒音発生源の面からの対策が進んだ。
 それぞれの空港においては、夜間や早朝の運航の規制を実施するほか、運航にあたっては居住地域を避ける飛行ルートや、エンジン推力を調整するなど、運航方式による騒音軽減対策が実施されている。もっとも有効な対応策は空港と居住地域の分離であり、関西国際空港や中部国際空港の人工島による設置や東京国際空港の沖合いへの拡張移転は騒音対策をも兼ねている。
 また、一方では、空港周辺を騒音の影響をあまり受けない機能に改めることによって、空港と地域との共存がなされてきた。[秋葉 明]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の航空機騒音の言及

【空港公害】より

…しかし,その拠点である空港自体は従来の規模を若干拡張する程度のものが多く,加えるに,その大半は内陸部の人家の密集した地域に立地されているために,周辺住民に対して,騒音をはじめ種々の被害を与えている。ジェット機では乗用車の実に10万台分にあたる騒音を発するが,この航空機騒音は高周波成分を含む金属的音質を有しており,また音源が空中にあるため建物などによる遮へい効果がなく,直接広範囲に音をまき散らすことになる。例えば,大阪国際空港の周辺の住民居住地では107ホンに制限されているものの,地下鉄の中が80ホン,電車の通るガード下で100ホンといわれていることから,その騒音の激しさは想像がつくであろう。…

※「航空機騒音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

航空機騒音の関連キーワード暗騒音騒音規制法WECPNL航空機騒音防止法空力音航空機騒音障害防止地区騒音性難聴町田市と米軍機の騒音防音サッシ等価騒音レベル

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

航空機騒音の関連情報