方書（読み）ほうしょ

精選版 日本国語大辞典

ほう‐しょ ハウ‥【方書】

〘名〙 療治の処方を記した書。医書。また、処方箋。

※三代実録‐貞観二年（860）一〇月三日「物部朝臣広泉〈略〉少学_二医術_一。多見_二方書_一」

ほう‐がき ハウ‥【方書】

〘名〙 方法をしるした書き物。また、医師の処方箋。ほうしょ。〔改正増補和英語林集成（1886）〕

かた‐がき【方書】

〘名〙 同居人や下宿人が住所に書きそえる「━方」という語。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かた‐がき【方書（き）】

同居または下宿などをしている人が住所に付ける「〇〇方かた」という言葉。

出典　小学館

普及版 字通

【方書】ほうしよ

方術の書。

字通「方」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の方書の言及

【方剤】より

…この点は古くから注目され，中国の臨床医学書は病因とか治療理論には少ししか触れずに，大部分を好結果をあげた処方(配合と加工を含む)例にあてるという処方集の形をとっていることが多い。方剤とは処方に従って調製された薬剤であり，処方集は方書ともいわれている。薬剤は散，丸，湯（とう），膏（こう）などの形で投与されている。…

※「方書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」