日下部弁二郎(読み)クサカベ ベンジロウ

20世紀日本人名事典 「日下部弁二郎」の解説

日下部 弁二郎
クサカベ ベンジロウ

明治・大正期の土木技師,実業家 東京市土木局長・技師長;東京鉄筋コンクリート社長。



生年
文久1年2月(1861年)

没年
昭和9(1934)年1月22日

出生地
近江国水口(滋賀県甲賀郡水口町)

出身地
東京・麴町

旧姓(旧名)
巌谷

学歴〔年〕
東京帝大工学部土木科卒

学位〔年〕
工学博士

経歴
日下部鳴鶴養子となる。明治元年京都に出て、富岡鉄斎および神山鳳陽の塾に学び、翌年上京し、育英義塾で英語を修め、開成学校を経て東京帝大を出る。内務省土木局に入り、各種の土木工事に従事した。明治33年土木工学研究のため渡欧し、帰国後の39年東京市土木局長・技師長に就任。のち実業界に入り、大正砂利会社取締役、東京鉄筋コンクリート社長を歴任。また東京工学院校長も務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日下部弁二郎」の解説

日下部弁二郎 くさかべ-べんじろう

1861-1934 明治-昭和時代前期の土木技師,実業家。
文久元年2月30日生まれ。巌谷一六(いわや-いちろく)の次男巌谷小波(さざなみ)の兄。日下部鳴鶴(めいかく)の養子。内務省土木局勤務をへて,明治35年東京市土木局技師長。のち東京鉄筋コンクリート社長,東京工学院校長などをつとめた。昭和9年1月22日死去。74歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身。東京大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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