日当村(読み)ひなたむら

日本歴史地名大系 「日当村」の解説

日当村
ひなたむら

[現在地名]本巣町日当

金原きんばら村の北西に位置し、山峡で根尾ねお川が大きく湾曲して集落を抱込んでいる。郷帳類には村名がみえない。「新撰美濃志」にも金原村の内とあり、江戸時代を通して公的には金原村の枝村であった。大垣藩では万治二年(一六五九)内検により日当村の村高を一九〇石余とし、金原村から分離させた(明治五年村明細帳)。当村に大垣藩の根尾外山とやま筋の行政を担当した日当代官所が置かれた(大垣藩地方雑記)。「大垣藩城代日記書抜」によると、元禄二年(一六八九)根尾山系から伐り出した段木の川下げにつき川流し見分を日当代官所代官和田権之進に命じている。


日当村
ひなたむら

[現在地名]野津町宮原みやばる 日当

寺小路てらこうじ村の北、野津川東岸にあり、北方を西流してきた都松みやこまつ川が野津川に合流する。文禄二年(一五九三)の野津院検地帳写(渡辺家文書)には日当村分が含まれ、田三二石余・畑屋敷五二石余、村位は下。慶長一一年(一六〇六)の惣御高頭御帳に村名がみえ、高八四石余。香野村組に属した。正保二年(一六四五)の稲葉能登守知行高付帳によれば田方三二石余・畑方五二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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