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日本教育史 にほんきょういくし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本教育史
にほんきょういくし

日本の教育の歴史を概観すると,各時代の教育にはそれぞれの特質が認められている。これは,各時代の教育はその時代の社会生活を基盤として成立し,またその時代の政治,経済,思想,文化などと深い関連をもって展開しているためである。まず古代の氏族社会では農耕および狩猟,漁労の生活に必要な教育が行われた。その後大陸から文字が伝わり,さらに儒教および仏教が伝来するとともに,これと関連をもって文の教育が発達した。奈良・平安時代には中国の制度を模倣して大宝令が定められ大学寮が設けられたが,公家社会では詩歌管弦が教育の内容として重視された。中世武家は本来武の教育を重んじたが,また寺院において文も学んだ。この寺院は中世において教育上重要な位置を占めていた。近世になると武家は文武兼備を理想としたため,儒学を中心とする藩校が発達した。一方庶民の教育施設としては寺子屋が発達し,教材として多数の往来物が著作された。明治維新後は欧米の制度を模範として近代学校制度が設けられ,やがて国家の管理下に全国民を対象として近代教育が組織された。義務教育制度も実施されるようになり,また中学校,高等学校も発達した。

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