日本書紀通釈(読み)ニホンショキツウシャク

デジタル大辞泉 「日本書紀通釈」の意味・読み・例文・類語

にほんしょきつうしゃく【日本書紀通釈】

日本書紀注釈書。70巻。飯田武郷著。明治32年(1899)成立。同35~42年刊。江戸時代の諸注釈の説を集成したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「日本書紀通釈」の意味・読み・例文・類語

にほんしょきつうしゃく【日本書紀通釈】

  1. 注釈書。七〇巻五冊、別巻一冊。飯田武郷著。明治三二年(一八九九)成立、同三五~四二年刊。「日本書紀」に関して、江戸時代の「日本書紀通証」「日本書紀伝」「日本書紀集解」などの諸注釈の説を集成したもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「日本書紀通釈」の意味・わかりやすい解説

日本書紀通釈 (にほんしょきつうしゃく)

注釈書。飯田武郷(たけさと)著。1899年(明治32)完成。70巻。平田篤胤の門に学んだ武郷が晩年に書いたもので,《日本書紀》の中世近世の諸注釈を集大成することにより生まれた。本居宣長の《古事記伝》,ほぼ同時代の伴信友鈴木重胤栗田寛などの説もよく利用されている。その平明で詳細な注釈は,あまり独創性はないが,明治中期以前の研究と津田左右吉以後の現代の研究を区別する分水嶺をなしている。
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