日本書紀通証(読み)ニホンショキツウショウ

デジタル大辞泉 「日本書紀通証」の意味・読み・例文・類語

にほんしょきつうしょう【日本書紀通証】

日本書紀全巻にわたる最初注釈書。35巻。谷川士清たにかわことすが著。宝暦12年(1762)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「日本書紀通証」の意味・読み・例文・類語

にほんしょきつうしょう【日本書紀通証】

  1. 注釈書。三五巻。二三冊。谷川士清著。宝暦元年(一七五一成立、同一二年刊。「日本書紀」全巻にわたる最初の注釈書。語義字訓などに創見が多く、儒仏の書などをも参照し、垂加神道立場からの見解が目立つ。

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改訂新版 世界大百科事典 「日本書紀通証」の意味・わかりやすい解説

日本書紀通証 (にほんしょきつうしょう)

注釈書。谷川士清(ことすが)著。1748年(寛延1)成る。35巻。《日本書紀》全体にわたる最初の詳細な注釈である。〈神代紀〉については中世の神道思想や垂加神道の影響がいちじるしく認められるが,〈皇代紀〉については日本や中国の文献を参照しながら,士清が独力で注釈したところが多い。《日本書紀》を正しく解釈することによって国体をあきらかにするという士清の意図は,国学の立場に近い
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旺文社日本史事典 三訂版 「日本書紀通証」の解説

日本書紀通証
にほんしょきつうしょう

江戸中期,国学者谷川士清 (ことすが) の『日本書紀』全巻の注釈書
1762年刊。35巻。神道的立場を脱却し得てはいないが,広く諸説を集め,近世の書紀研究の先駆をなすもの。

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