日葉酢媛命(読み)ひばすひめのみこと

改訂新版 世界大百科事典 「日葉酢媛命」の意味・わかりやすい解説

日葉酢媛命 (ひばすひめのみこと)

垂仁天皇皇后とされる人物。比婆須比売命とも記す。《日本書紀》によれば垂仁15年2月宮中に召された丹波道主王の女5人の第一で,同15年8月に立后,景行天皇らを生んだという。同32年7月条の没時の記事には,野見宿禰(のみのすくね)の進言により殉死慣習をやめ,かわりに埴輪(はにわ)を立てたという起源説話が伝えられる。《古事記》垂仁記の末には,この大后のときに石祝作と土師部を定め,狭木之寺間陵に葬したことを特記している。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日葉酢媛命」の解説

日葉酢媛命 ひばすひめのみこと

記・紀にみえる垂仁(すいにん)天皇の皇后。
丹波道主(たんばのみちぬしの)命の長女。「日本書紀」によれば,垂仁天皇15年皇后となり,大足彦尊(おおたらしひこのみこと)(景行天皇)ら3男2女を生む。32年死去。その葬儀に際し,天皇は野見宿禰(のみのすくね)の進言で殉死の風習を禁じ,陵墓に土製の人馬などをうめさせた。これが埴輪の起源という。「古事記」では氷羽州比売命。

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