日輝(読み)にちき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日輝」の意味・わかりやすい解説

日輝(にちき)
にちき
(1800―1859)

江戸後期における日蓮(にちれん)宗学大成の代表的学匠。加賀(石川県)金沢の生まれ。優陀那院(うだないん)と号した。慈雲寺の大信院日行(だいしんいんにちぎょう)や智禅院日雄(ちぜんいんにちおう)に師事、のち京都の山科檀林(やましなだんりん)に学んだ。当時の檀林はまだ天台学偏重で、日蓮宗学の独立が十分でなかった。日輝はこれを嘆き、幕末の時代に即応するため、もっぱら折伏(しゃくぶく)より摂受(しょうじゅ)を重んじ寛容の教学鼓吹(こすい)し、日薩(にっさつ)(1831―1888)ら有力な門下を世に送った。著書に『一念三千論』などがある。

[相葉 伸 2017年9月19日]

『執行海秀著『日蓮宗教学史』(1952・平楽寺書店)』


日輝(にっき)
にっき

日輝

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日輝」の解説

日輝 にちき

1800-1859 江戸時代後期の僧。
寛政12年3月26日生まれ。日蓮宗。京都山科檀林(だんりん)でまなび,深草の日臨に師事。郷里加賀金沢の立像(りゅうぞう)寺に充洽園(じゅうごうえん)をひらき,教学の研究と後進の育成につとめた。安政6年2月23日死去。60歳。俗姓野口。字(あざな)は尭山。号は優陀那院(うだないん)。著作に「宗義抄」「一念三千論」「祖書綱要正議」など。

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367日誕生日大事典 「日輝」の解説

日輝 (にちき)

生年月日:1800年3月26日
江戸時代末期の日蓮宗の僧
1859年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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