コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

折伏 しゃくぶく

7件 の用語解説(折伏の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

折伏
しゃくぶく

「摂受折伏 (しょうじゅしゃくぶく)」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しゃく‐ぶく【折伏】

[名](スル)《「じゃくぶく」とも》
仏語。悪人・悪法を打ち砕き、迷いを覚まさせること。摂受(しょうじゅ)と共に衆生を仏法に導く手段。「邪教の徒を折伏する」
転じて、執拗に説得して相手を自分の意見・方針に従わせること。「対立する相手を折伏する」

せっ‐ぷく【折伏/折服】

[名](スル)相手を打ち負かして、自分に従わせること。→しゃくぶく(折伏)
「人と議論するに、己の説を主張し彼れを―することを為さず」〈中村訳・西国立志編

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

しゃくぶく【折伏】

破折調伏の意で,摂受(しようじゆ)の対語。仏教における化導弘通(けどうぐづう)の方法で,摂受が相手の立場や考えを容認して争わず,おだやかに説得して漸次正法に導くことであるのに対して,折伏は相手の立場や考えを容認せず,その誤りを徹底的に破折して正法に導く厳しい方法で,摂受は母の愛に,折伏は厳しいながら子をおもう父のいましめにたとえられる。摂受,折伏ともに《勝鬘(しようまん)経》にみえるが,これを重要問題としたのは法華仏教で,中国法華仏教の大成者智顗(ちぎ)は,法華経安楽行品(あんらくぎようぼん)における他人の好悪長短を説かないことをもって摂受とし,《涅槃(ねはん)経》にみえる正法を護持するために武器をもち,正法を誹謗毀訾(きし)する者を斬首することをもって折伏とした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しゃくぶく【折伏】

( 名 ) スル
〘仏〙 相手の悪や誤りを打破することによって、真実の教えに帰服させる教化法。破邪。 ↔ 摂受しようじゆ

せっぷく【折伏】

( 名 ) スル
相手をくじいて、己に従わせること。 「其のお説教たるや…読者を-せずんば止まずといふ/復活 魯庵」 → しゃくぶく(折伏)

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

折伏
しゃくぶく

仏教における教化法。摂受(しょうじゅ)の対語。衆生(しゅじょう)教化の方法に摂受、折伏の2種があり、折伏は相手の悪を指摘し屈伏させて正信に導き入れる方法、摂受は相手の善を受け入れ、摂(おさ)めとって、徐々に浅から深へと導いていく方法。『勝鬘経(しょうまんぎょう)』十受章にこの摂折(しょうしゃく)二門の原拠がある。中国隋(ずい)代の天台智(ちぎ)は『摩訶止観(まかしかん)』10下において「夫(そ)れ仏法に両説あり。一に摂、二に折。安楽行(あんらくぎょう)(品(ほん))に不称長短といふは是(こ)れ摂義なり。大(般涅槃(はつねはん))経に執持刀杖乃至斬首(しゅうじとうじょうないしざんしゅ)といふは是れ折義なり」と述べ、両経の化儀(けぎ)(教化の方法)を相対して、法華(ほっけ)は言説布教であるから摂受、涅槃は武力による破折のゆえに折伏とする。また『法華玄義』九上に「法華は折伏、権門(ごんもん)の理を破す……涅槃は摂受、更(さら)に権門を許す」とあり、両経の教理を相対して、前述の説とは逆に、純円の法華を折、雑円の涅槃を摂と判じている。また六祖湛然(たんねん)の『法華文句記(もんぐき)』の不軽品(ふきょうほん)釈は、法華のなかでも安楽行品14は摂受、常不軽菩薩品(じょうふきょうぼさつほん)20は折伏である理由10をあげる。
 日蓮(にちれん)は『開目抄』下で「無智悪人の国土に充満の時は摂受を前とす。安楽行品のごとし。邪智謗法(ほうぼう)の者多き時は折伏を前とす。常不軽品のごとし」と述べて、末法の世の日本国は邪智謗法の国であるから、折伏を用いよと説いた。日蓮が他宗を責めた有名な四箇格言(しかかくげん)、すなわち念仏無間(むげん)(念仏は無間地獄に落ちるもの)、禅天魔(禅は天魔の行為)、真言亡国(真言は国を滅ぼすもの)、律国賊(律宗は国賊)はその一表現である。[浅井円道]
『田中智学著『折伏とはなにか』(1968・真世界社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の折伏の言及

【不受不施派】より

…謗法からの布施供養はその邪を正すべき相手からの施物である。受容すると,邪を正す〈折伏(しやくぶく)〉の根拠は失われる。謗施の不受はこうして生まれ,不施はこれに付随して生じた。…

※「折伏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

折伏の関連キーワード蛆虫元旦摂受摂受門反対語調伏法蟇目の法戸田氏之後方破折 (broken back)前方破折 (broken forward)

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

折伏の関連情報