日陰蔓(読み)ひかげのかずら

精選版 日本国語大辞典 「日陰蔓」の意味・読み・例文・類語

ひかげ‐の‐かずら‥かづら【日陰蔓】

  1. 〘 名詞 〙 シダ類ヒカゲノカズラ科の常緑多年草。各地の山麓に生える。高さ八~一五センチメートル。茎はひも状で地上をはい長さ二メートルに達する。葉はスギの葉に似てごく小さく輪生状またはらせん状に密生する。夏、茎から直立した枝先に淡黄色で長さ三~五センチメートルの円柱形の子嚢穂をつける。茎を正月の飾りにする。胞子石松子といい丸薬の衣に用い、また皮膚のただれに効くという。漢名石松。ひかげかずら。かみだすき。
    1. [初出の実例]「おく山のひかけのかつらかけてなと思はぬ人にみだれそめけむ〈後鳥羽院下野〉」(出典:続後撰和歌集(1251)恋三・八六〇)

ひかげ‐かずら‥かづら【日陰蔓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひかげのかずら(日陰蔓)《 季語・冬 》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 植物さるおがせ(猿麻桛)」の異名

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動植物名よみかた辞典 普及版 「日陰蔓」の解説

日陰蔓 (ヒカゲノカズラ)

学名Lycopodium clavatum
植物。ヒカゲノカズラ科の常緑多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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