日本歴史地名大系 「日香寺」の解説 日香寺にちこうじ 鳥取県:鳥取市鳥取城下馬場町日香寺[現在地名]鳥取市馬場町馬場(ばば)町北部にあり、現在は日蓮正宗の寺。近世の寺地は鳥取城下江崎上(えざきうえ)の町(上の江崎)に続く桜(さくら)谷の山下、馬場町の見通しに位置する。妙囿山と号し、かつては法華宗。本尊は曼陀羅。寺域は四千五六〇坪あった(明治四年「因州分寺院籍」県立博物館蔵)。日香寺が創建される以前、寛永一五年(一六三八)この地にあった学成(がくじよう)寺が池田光仲の母芳春院の祈祷所とされ、毎年合力米一〇俵を給された。寛文五年(一六六五)学成寺は失火によって焼失し、芳春院の位牌は龍峯(りゆうほう)寺に預けられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報