早雲寺殿二十一箇条(読み)そううんじどのにじゅういっかじょう

山川 日本史小辞典 改訂新版 「早雲寺殿二十一箇条」の解説

早雲寺殿二十一箇条
そううんじどのにじゅういっかじょう

戦国大名小田原北条(後北条)氏の祖である伊勢宗瑞(そうずい)(北条早雲)の作と伝えられる家訓宗瑞の作とする伝承は「北条五代記」にみえ,同書の成立事情から少なくとも近世初期にさかのぼるが,事実の確証はない。内容からも宗瑞の作とする徴証はえられず,確かな成立年代も不詳。何種類かの伝本は,どれも「北条五代記」またはその原形となった「慶長見聞集」からわかれたものである可能性が大きい。21カ条からなり,敬神や早寝早起き,虚言の戒め,朋友を選ぶべきこと,火の用心などの日常生活上の心得,主君への奉公の心得などが大部分を占める。「日本思想大系」所収。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「早雲寺殿二十一箇条」の解説

早雲寺殿二十一箇条
そううんじどのにじゅういっかじょう

戦国時代,後北条氏の家訓
1巻。成立年不詳。北条早雲の制定と伝える。家臣団統制教育のため,武士の日常生活や奉公の心得などを記す。

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