デジタル大辞泉 「明し」の意味・読み・例文・類語 あか・し【明し】 [形ク]1 明るい。「月もいと限りなく―・くて出でたるを」〈大和・一五六〉2 まじりけがない。心が清い。「然らば汝の心の清く―・きはいかにして知らむ」〈記・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「明し」の意味・読み・例文・類語 あかし【明・灯・燈・証】 〘 名詞 〙 ( 動詞「あかす」の連用形の名詞化 )① ともしび。あかり。特に、神仏に供える灯明。ろうそく。[初出の実例]「一間なる持仏堂造置て、其に入、火を打て仏前に明し・香を置」(出典:今昔物語集(1120頃か)一五)② ( 灯火が暗黒を照らすところから。①から転じたもの ) 確かなよりどころを明らかにすること。また、確かなしるし。証拠。証明。[初出の実例]「爾(さ)すれば髻の短きとて、證拠(アカシ)にこそなれなかなかに、疑はるべきものならず」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)五)「予でない事だけは、しかとした証(アカシ)もある」(出典:邪宗門(1918)〈芥川龍之介〉一四)③ ( 夜を明かすことの意から ) 夜中から朝六時までの芸娼妓の花代をいう花柳界の語。あかしばな。[初出の実例]「今夜はわてがあかし一杯買ふたげるよってん、ここにゐてお酌してえな」(出典:父親(1920)〈里見弴〉) あか・し【明】 〘 形容詞ク活用 〙 ⇒あかい(明) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例