デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「明庵栄西」の解説
明庵栄西 みょうあん-えいさい
保延(ほうえん)7年4月20日生まれ。比叡(ひえい)山で顕密をまなび,仁安(にんあん)3年(1168)から2度宋(そう)(中国)にわたり,虚庵懐敞(こあん-えしょう)の法をつぐ。日本に臨済(りんざい)禅をつたえ,博多聖福寺,鎌倉寿福寺,京都建仁(けんにん)寺をひらいた。台密葉上(ようじょう)流の祖。茶種を移入して茶祖ともされる。建保(けんぽ)3年6/7月5日死去。75歳。備中(びっちゅう)(岡山県)出身。俗姓は賀陽(かや)。別称は葉上房,千光(せんこう)祖師。栄西は「ようさい」ともよむ。著作に「興禅護国論」「喫茶養生記」など。
【格言など】もろこしの梢もさびし日の本のははその紅葉散りやしぬらん(「続古今和歌集」)