明石玉(読み)アカシダマ

デジタル大辞泉 「明石玉」の意味・読み・例文・類語

あかし‐だま【石玉】

明石から産する、人造サンゴ珊瑚珠さんごじゅに似せて作った練り物。ふつう紅色であるが、白・紫・あいなどのものもある。装飾品に用いる。模造珊瑚。

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精選版 日本国語大辞典 「明石玉」の意味・読み・例文・類語

あかし‐だま【明石玉】

  1. 〘 名詞 〙 人造サンゴの玉の一つ。天保年間(一八三〇‐四四)頃、播磨国兵庫県)の明石で作られた紅色の玉で、婦人の簪(かんざし)や装飾品に用いられた。白、紫、藍色もある。
    1. [初出の実例]「明石玉(アカシダマ)や煉物(ねりもの)がはやるのも」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文一一)

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