精選版 日本国語大辞典 「練り物」の意味・読み・例文・類語 ねり‐もの【練物・煉物】 〘 名詞 〙① 生絹の膠質(こうしつ)を取り除いてしなやかにしたもの。② 練り固めてつくったもの。特に薬物を練り固めて、珊瑚(さんご)や宝石などに似せたもの。〔運歩色葉(1548)〕[初出の実例]「明石玉や煉物(ネリモノ)がはやるのも珊瑚(ほんだま)の位が上ッたからの思ひつき」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一)③ 餡(あん)・求肥(ぎゅうひ)などを練り固めた菓子。[初出の実例]「煉物類一棹と唱るは長さ六寸に巾一寸」(出典:菓子話船橋(1841))④ =ねりせいひん(練製品) ねり‐もの【練物・邌物】 〘 名詞 〙 祭礼のときなどに、町中をねり歩く行列や山車(だし)などをいう。[初出の実例]「おとりのさきに見ゆるねり物 膏薬をあたまのはれに付置て〈慶友〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例