昵近衆(読み)ジッキンシュウ

デジタル大辞泉 「昵近衆」の意味・読み・例文・類語

じっきん‐しゅう〔ヂツキン‐〕【×昵近衆】

昔、貴人そばに召し使われて雑用をしていた者。近習きんじゅ側役そばやく
(「直近衆」とも書く)武家時代将軍またはその使者上洛したときの接待役

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精選版 日本国語大辞典 「昵近衆」の意味・読み・例文・類語

じっきん‐しゅうヂッキン‥【昵近衆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じっきんしゅ」とも )
  2. 貴人の側で親しく近侍する者。近習。昵近。側役。〔書言字考節用集(1717)〕
  3. ( 「直近衆」とも書く ) 近世将軍家またはその使者が上洛参内した時、その接待をする役。
    1. [初出の実例]「先代の眤近衆(ヂッキンシウ)十二人、当代の眤近衆(ジッキンシウ)五人あり」(出典男重宝記(元祿六年)(1693)一)

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