昼の御座(読み)ヒルノオマシ

デジタル大辞泉 「昼の御座」の意味・読み・例文・類語

ひる‐の‐おまし【昼の座】

ひのおまし」に同じ。
「―に、ゐざり出でておはします」〈賢木

ひ‐の‐ござ【昼の御座】

御座おまし

ひ‐の‐おまし【昼の座】

清涼殿せいりょうでんの中で、天皇昼間座所。ひのござ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「昼の御座」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐おまし【日御座・昼御座】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天皇が日中に出御する平敷御座清涼殿東廂に畳二枚を敷き、上に茵(しとね)を置いて、天皇が日中いるところとした。また、清涼殿母屋の南五間をもいう。「ひのおましの御剣」は、ここに置く。「ひのござ」の平家の例はこれに当たる。ひのござ。ひのおましどころ。
    1. [初出の実例]「主上起昼御座、入自夜御殿南戸」(出典:西宮記(969頃)一)
  3. 古くは、皇后皇女などの日中の御座所をもいう。ひのおましどころ。
    1. [初出の実例]「南面のひのおましの方にかしづきすゑ奉らせ給ひて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)月の宴)

ひ‐の‐ござ【日御座・昼御座】

  1. 〘 名詞 〙ひのおまし(日御座)
    1. [初出の実例]「日の御座(コサ)の御剣なんどもとり忘れさせ給へり」(出典:熱田本平家(13C前)七)

ひる【昼】 の 御座(おまし)

  1. ひのおまし(日御座)
    1. [初出の実例]「ひるのおましにゐざり出でておはします」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android