精選版 日本国語大辞典 「時札」の意味・読み・例文・類語 とき‐ふだ【時札】 〘 名詞 〙 遊里で、妓楼の内証(主人の部屋)の前にかけてある遊女の名札。これを夜中の九つ(一二時)・七つ(四時)・六つ(六時)の三回、遊女自身で出かけて行って掛け替えた。遊女が回しを怠るのを防ぐために設けたもので、心中や駈落(かけお)ちの早期発見にも役立った。[初出の実例]「『チトおやすみなされまし』女郎は下へ時ふだを持て行」(出典:洒落本・品川楊枝(1799)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例