暈染(読み)うんぜん

精選版 日本国語大辞典 「暈染」の意味・読み・例文・類語

うん‐ぜん【暈染】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 東洋画の一技法。墨や色面の境を濃淡をぼかして描くこと。くまどり。
  3. ぼかすこと。あいまいにすること。
    1. [初出の実例]「各種の、雑多な混乱、紛擾、暈染(ウンセン)緩和現存にもかかはらず」(出典芸術運動に於ける前衛性と大衆性(1929)〈勝本清一郎〉)

ぼかし‐ぞめ【暈染】

  1. 〘 名詞 〙 染色技法の一つ。染め色の境目にむかって濃色を次第に淡色に薄めて、生地の色または他の染め色に溶け合うようにぼかしていく染法。
    1. [初出の実例]「色の周囲がやわらかに明るむ感じ、なにかが漂う味、これを暈(ボカ)し染めにしてみた時代もある」(出典:染彩(1965)〈芝木好子〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「暈染」の読み・字形・画数・意味

【暈染】うんぜん

ぼかし。

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