暗涙(読み)アンルイ

精選版 日本国語大辞典 「暗涙」の意味・読み・例文・類語

あん‐るい【暗涙】

  1. 〘 名詞 〙 人知れず流す涙。非運を嘆き、あるいは同情する場合や、無念をしのぶ場合などに多く用いる。
    1. [初出の実例]「不相応の事業に身を委(ゆだ)ねて、及ばぬ力の我ながら口惜しく、暗涙(アンルヰ)を呑むこと誰が業ならねば」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七)
    2. [その他の文献]〔賈島‐秋暮詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「暗涙」の読み・字形・画数・意味

【暗涙】あんるい

人知れぬ涙。しのび泣き。唐・賈島秋暮〕詩 白鬚(はくしゅ)相ひ竝びて出で 兩行に

字通「暗」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android