暦の博士(読み)コヨミノハカセ

デジタル大辞泉 「暦の博士」の意味・読み・例文・類語

こよみ‐の‐はかせ【暦の博士】

律令制で、中務省なかつかさしょう陰陽寮おんようりょうに属し、暦を作り、暦生教育をつかさどった職員。れきはかせ。
陰陽師をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 うつつ 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「暦の博士」の意味・読み・例文・類語

こよみ【暦】 の 博士(はかせ)

  1. 令制で、中務省陰陽寮に属し、暦をつくり、また、暦生を教育するなど、暦法に関することをつかさどった学者。また、律令以前の百済など外国の暦法学者。れきはかせ。〔令義解(718)〕
  2. 陰陽師をいう。
    1. [初出の実例]「後(のち)は物をもいはずして、打ふし現(うつつ)の人となりぬ時に暦(コヨミ)博士(ハカセ)をまねき問せ侍りしに」(出典浮世草子男色大鑑(1687)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android