精選版 日本国語大辞典 「暦象」の意味・読み・例文・類語 れき‐しょう‥シャウ【暦象】 〘 名詞 〙① こよみから天体の現象を推算すること。〔書経‐堯典〕② こよみに記載されている種々の天文現象。[初出の実例]「歴象同レ天、変レ常者乃遭二其怒一」(出典:日本三代実録‐貞観一五年(873)一一月一三日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「暦象」の読み・字形・画数・意味 【暦象】れきしよう(しやう) こよみ。天体運行のさま。〔書、尭典〕日星辰を象し、(つつし)んで民に時を授けしむ。字通「暦」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「暦象」の意味・わかりやすい解説 暦象れきしょう 『尚書』堯典(ぎょうてん)に「欽(つつし)みて昊(こう)天に若(したが)ひ、日月星辰(じつげつせいしん)を暦象し、敬(つつし)みて人に時を授く」とあり、『易経』に「暦象とは日月星辰を謂(い)ふ也(なり)」とある。すなわち暦象とは、日月星辰そのものをさすと同時に、それらにおいておこる種々の天象を見て季節を推すことであり、天体の運行とその推算である。東洋における暦本来の意義を言い表している語が暦象である。中国においては、為政者の政治の第一の要務は暦象すなわち暦法であって、観象授時は帝王の学問として発達したものといえる。[渡辺敏夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例