(読み)せん

精選版 日本国語大辞典 「暹」の意味・読み・例文・類語

せん【暹】

  1. ( シャム当て字暹羅」の略 ) タイ国旧称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「暹」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] セン
[字訓] すすむ

[字形] 形声
声符は(進)(しん)。〔広韻〕に「日の光むなり」とあり、宋の王安石〔平甫の舟中、九華山を望むに和す、二首、一〕の詩に「峩然(がぜん)たり九女の鬟(くわん)(まげ)爭うて出だす、一匳(きやうれん) 臥してる、秋の沒するを きて看る、陽の暹(すす)むを」のような用例がある。

[訓義]
1. すすむ、日がのぼる。
2. 暹羅(しやむ)は、国名

[古辞書の訓]
名義抄〕暹 ススク・アキラカナリ・エラブ・メグル・トル 〔字鏡集〕暹 ススム・ナガシ・テラス・ユタカ・アキラカナリ・メグル・トル・ススク・ノボル

[熟語]
暹羅

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【スコータイ朝】より

…メナム(チャオプラヤー)川支流のヨム川流域の都邑スコータイとシーサッチャナーライを中心に,13世紀から15世紀まで栄えた。中国史料の〈暹(せん)〉がこれに比定されている。もとカンボジアのアンコール朝の支配下でクメール人大守が統治していた。…

【ラーマカムヘン】より

…現存する最古のタイ語碑文である〈ラーマカムヘン王碑文〉(1292)の記載によると,彼は若くしてすでに武勇の誉れ高く,王となっては各地に遠征を行い,その版図を北はラオスのルアンプラバン,ビエンチャンから,南はマレー半島のリゴール(ナコーンシータマラート),西はインド洋岸にまで広げた。《元史》によると,1292,93年以降ラーマカムヘン治下のスコータイは〈暹(せん)〉の名で中国に入貢している。同じ碑文によると,国内においては臣下はみなあつく仏教を信奉し,温情的な王の支配の下,公正な裁判が行われ,人々は〈水に魚あり,田に稲ある〉豊かな生活を送ったという。…

※「暹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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