コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

最後の人 さいごのひと Der Letzte Mann

2件 の用語解説(最後の人の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

最後の人
さいごのひと
Der Letzte Mann

ドイツ映画。ウーファ 1924年作品。監督フリードリッヒ・ウィルヘルム・ムルナウ。脚本カールマイヤー。主演エミール・ヤニングス主人公ホテルのドアマンは金モールの制服を誇りにして生きているが,老齢のため掃除夫にされてしまう。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

最後の人
さいごのひと
Der letzte Mann

ドイツ映画。1924年製作。フリードリヒ・ウィルヘルム・ムルナウ監督作。台詞(せりふ)や場面を説明する無声映画特有の中間字幕を基本的には使わず、限られた登場人物と場面で人間の内面を描こうとする「室内劇映画」の代表作。
 金モールのついた立派な制服で客を迎える高級ホテルの老ポーター(エミール・ヤニングス)は、高齢を理由に職を解かれ、洗面所の掃除人となる。仕事と制服に誇りを抱いていた老人が周囲の尊敬も失い、みすぼらしく余生を送るかに思われたそのとき、奇跡のような幸運に恵まれることになるのだった。
 絶望的転落からの取って付けたようなハッピーエンドは製作者の意向と伝えられるが、その場面の直前に本作で唯一の中間字幕が使われる。失職というできごとが周囲へ波紋を広げ、人物の感情と態度が変化してゆく様子を緻密(ちみつ)に描いたムルナウの演出と、「解き放たれたカメラ」とよばれたカール・フロイントKarl Freund(1890―1969)の自在な撮影は世界的評価を受け、やがて二人はハリウッドへ活動の場を移すことになる。[濱田尚孝]
『ジークフリート・クラカウアー著、平井正訳『カリガリからヒットラーまで』増補改訂版(1980・せりか書房)  ▽クルト・リース著、平井正他訳『ドイツ映画の偉大な時代――ただひとたびの』(1981・フィルムアート社) ▽クラウス・クライマイアー著、平田達治他訳『ウーファ物語――ある映画コンツェルンの歴史』(2005・鳥影社) ▽hrsg. von Gnter Dahlke und Gnter KarlDeutsche Spielfilme von den Anfngen bis 1933(1993, Henschel Verlag, Berlin)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

最後の人の関連キーワードポマーウーファーサブウーファーファーファ嘆きの天使ウーファ[会社]新ドイツ映画[会社]西ドイツ映画東ドイツ映画若いドイツ映画委員会

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

最後の人の関連情報