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最終地位交渉 さいしゅうちいこうしょう

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知恵蔵2015の解説

最終地位交渉

1990年代の初めよりパレスチナ解放機構(PLO)とイスラエルの間で中東和平プロセス呼ばれる交渉が進められてきたが、パレスチナ難民の帰還、エルサレムの所属を含む将来のパレスチナ国家とイスラエルとの最終的な国境線、占領地内のユダヤ人入植地、水資源の管理など、これまで先送りされてきた困難な問題を処理するための交渉が2000年から始まった。これが最終地位交渉である。同年7月にはクリントン大統領の招きでPLOのアラファトとイスラエルのバラク首相がキャンプ・デービッドで15日間の集中的な交渉を行った。当時の報道によると、占領地の9割の返還というバラクの大幅な譲歩をアラファトが一蹴して会談は決裂、クリントンはアラファトのかたくなな態度を批判したとされているが、バラクの提案は、実はヨルダン川西岸の2割に当たる土地をイスラエルが併合と租借によって支配し続けるという内容であり、報道されたほどの譲歩ではなかった。さらにクリントンはアラファトではなくバラクの態度に怒ったのだが、政治的な理由からアラファトを非難したという真相が後になって伝えられた。その後もクリントンの調停が続けられたが、結実しなかった。なおキャンプ・デービッドでは、78年にカーター米大統領がエジプトサダト大統領とイスラエルのベギン首相を招いて集中的な交渉を行い、エジプトとイスラエルの和解の枠組みとなるキャンプ・デービッド合意が成立している。

(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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