月夜茸(読み)ツキヨタケ

デジタル大辞泉 「月夜茸」の意味・読み・例文・類語

つきよ‐たけ【月夜×茸】

ツキヨタケ科の毒キノコブナの枯れた幹に多数出る。傘は厚く、半月形に広がり、短い柄がある。上面は滑らかで黄茶色から暗赤色下面白色だが、暗所で見ると青白く光る。 秋》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「月夜茸」の意味・読み・例文・類語

つきよ‐たけ【月夜茸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つきよだけ」とも ) 担子菌類シメジ科のきのこ。夏から秋にかけ、ブナ・イヌブナなどの枯木に群生する。傘は半円形または腎臓形で、直径一〇~二五センチメートル。初め淡黄褐色だが、のち紫色に変わる。茎は傘の一側につき、短く白色で基部の肉は常に暗紫色の大きな斑点がある。ひだは白くて茎にほぼ垂生し、幅が広く青白く発光する。毒性が強く、しかもシイタケ・ヒラタケなどの食用きのこと紛らわしいため、日本の毒きのこの中毒のうちではこれによるものが最も多い。茎基部の肉を裂いて暗紫色の斑点を確かめれば簡単に区別できる。くまひら。くまべら。ひかりごけ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「かのしたしゐたけしめりたけ。くりたけねずみて月よたけまでもくはばやな」(出典:御伽草子・常盤の姥(類従所収)(1504‐21頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「月夜茸」の解説

月夜茸 (ツキヨタケ)

学名Lampteromyces japonicus
植物。キシメジ科の有毒菌

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android