月布川(読み)つきぬのがわ

日本歴史地名大系 「月布川」の解説

月布川
つきぬのがわ

朝日(あさひ)山地の小朝日(こあさひ)岳東斜面に源を発し、左沢(あてらざわ)で最上川に合流する流路二四・二キロの川で、流域はほとんど大江町域である。上流は勾配が急で、中流では曲流が著しい。下流には河岸段丘の形成がみられる。古名の漆(うるし)川は漆の産地であるところからきている。正平二三年(一三六八)の寒河江大江氏と斯波氏の戦乱は、漆川の戦とよばれる。

長享三年(一四八九)一〇月吉日の大江沙弥宗経田地売券写(梅本坊文書)に「さかへの庄たるしついかう之内もりのミや、しつあミたたうてん、たかせのかうのうちに地蔵てん」とある。大江宗経は寒河江庄地頭の大江氏の末裔と考えられる。「たるしつい」郷は比定地未詳だが「うるしかハ」郷と読んで、本郷(ほんごう)の小漆川(こうるしがわ)や月布川流域にあてる説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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