日本歴史地名大系 「月鉾町」の解説
月鉾町
つきぼこちよう
東西に通る四条通(旧四条大路)を挟む両側町。
平安京の条坊では左京四条三坊二保五町南側及び同五条三坊一保八町北側。平安中期以降は四条町尻小路東の地。「師守記」貞治三年(一三六四)二月一日条に「伝聞、今朝於四条室町自町聊寄西、立市、絹布以下諸物売之、一時許立之云々」とあり、当町で市が立ち賑った様相がうかがえる。また応永三二年(一四二五)の酒屋交名(北野天満宮史料)に「備前 四条町東南頬 祐仙在判」とあり、酒屋があった。
応仁の乱前の祇園会山鉾の巡行を記した「祇園会山ほこの次第」(祇園社記)には、「かつら男ほく 四条室町と町間」とあり当町より桂男鉾が出ている。応仁の乱後の明応九年(一五〇〇)折にも「八番 かつら男山
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報