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月面車 げつめんしゃlunar roving vehicle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

月面車
げつめんしゃ
lunar roving vehicle

月面の探検に使われる自動車。アメリカのアポロ 15号が,1971年夏,月のアペニン山脈のふもとに着陸したときに初めて使用した。この月面車はローバーといい,動力は 36Vの銀亜鉛電池2個 (月には空気がないのでエンジンは使えない) 。全長 3.1m,幅 2.05m,高さ 1.32mの四輪車で,車体重量は 209kg。大きさのわりに軽量なのが特徴である。車輪は亜鉛メッキしたピアノ線製で,直径 81cm。チタン合金内枠で支えられ,高さ 25cmの障害物や幅 50cmの溝を越え,最大 25度の斜面を登ることができる。時速は約 10km,延べ 65km走行可能。アポロ 15号の場合には 35kmほど走り,宇宙飛行士の行動範囲の拡大や,飛行士のエネルギー消費量の軽減,観測装置や岩石標本の運搬能力の増大などに役立った。ソ連でも 70年 11月に,ルナ 17号で,無人月面車ルノホード1号を打ち上げた。走行用に8つの車輪をもち,重さ 756kg。太陽電池を動力源として,月の昼の間だけ地上からの操縦により月面上を移動,種々の観測をした。

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デジタル大辞泉の解説

げつめん‐しゃ【月面車】

月面で探索活動を行うための車両

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百科事典マイペディアの解説

月面車【げつめんしゃ】

月面探査のための車。米国のアポロ計画では14〜16号(1971年−1972年)で使用。14号では無動力の2輪車が,15,16号では本格的な2人乗り4輪車が用いられた。

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