有余(読み)ウヨ

デジタル大辞泉の解説

う‐よ【有余】

仏語。心は煩悩(ぼんのう)を断ったが、いまだ生命のよりどころとして肉体があること。

ゆう‐よ〔イウ‐〕【有余】

余りがあること。余分。
「気の毒に思うて―の金を給するは」〈福沢文明論之概略
《「有」はその上また、の意》数を表す語に付いて、それより少し多い意を表す。「五年有余歳月

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精選版 日本国語大辞典の解説

あり‐あま・る【有余】

〘自ラ五(四)〙 必要以上にある。非常にたくさんある。
※浮世草子・西鶴織留(1694)二「五文が餠を売(うら)ぬからは、商(あきない)事のありあまると見へたり」

う‐よ【有余】

〘名〙 仏語。余りが残っていて、究極に至っていないこと。
※本朝文粋(1060頃)一三・勧学院仏名廻文〈慶滋保胤〉「先生有余之罪、願消礼拝之頭

ゆう‐よ イウ‥【有余】

〘名〙
① あまりがあること。必要分よりも多くあること。余分。剰余分。残余。〔文明本節用集(室町中)〕
※咄本・私可多咄(1671)三「それ人の歯は腎の有余(ユウヨ)にて、腎勢つよく生れつくものは胎内よりはをもちて出る也」 〔詩経‐小雅・都人士〕
② 数を表わす語に付けて、それよりもやや多い意を表わす語。
※性霊集‐五(835頃)為大使与福州観察使書「掣々波上、二月有余、水尽人疲、海長陸遠」

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