有宗(読み)うしゅう

精選版 日本国語大辞典 「有宗」の意味・読み・例文・類語

う‐しゅう【有宗】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。一切皆空を説く空宗に対して、一切の存在には、その構成要素たる法が実在すると説くもの。倶舎宗法相宗等に説く。有教
    1. [初出の実例]「然世親尊者、旧習有宗、後学経部、将為理、於有宗義、懐取捨心」(出典八宗綱要(1268)上)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有宗」の意味・わかりやすい解説

有宗
うしゅう

仏教用語。人間の存在を構成する諸要素の実在することを認める立場。有教ともいう。部派仏教説一切有部成実宗大乗の法相宗がこれに属する。

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