空宗(読み)クウシュウ

デジタル大辞泉 「空宗」の意味・読み・例文・類語

くう‐しゅう【空宗】

仏語空教を説く宗旨成実じょうじつ三論宗など。

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精選版 日本国語大辞典 「空宗」の意味・読み・例文・類語

くう‐しゅう【空宗】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 仏教異称
  3. (くう)の理を宗旨とするもの。成実宗(じょうじつしゅう)、三論宗、禅宗など。
    1. [初出の実例]「まさに諸師の行状、いづれも勝劣なしといへども、幼より空宗をしたふ」(出典:伝光録(1299‐1302頃)大医禅師)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空宗」の意味・わかりやすい解説

空宗
くうしゅう

すべての存在には実体はなく,本質的に空であるとする立場の仏教の一派有宗 (うしゅう) に対する。たとえば,空の理論を体系化した龍樹とその系統 (中観派,三論宗など) をいう。

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