木落村(読み)きおとしむら

日本歴史地名大系 「木落村」の解説

木落村
きおとしむら

[現在地名]川西町木落

信濃川左岸の湾曲部にある。三領さんりよう村の北、西はてらさき村。東の対岸は信濃川の支流飛渡とびたり川の合流点で、古来上田うえだ庄から魚沼山脈を越えて飛渡川沿いを下り、信濃川を渡って妻有つまりから柏崎を経て高田たかだ(現上越市)に至る高田脇街道の渡河点であった。文明一八年(一四八六)道興准后の「廻国雑記」に「やすだ。山むろ。みをけ。しぶ川。大井

木落村
きおとしむら

[現在地名]大野市木落

荒島あらしま岳の北西裾、真名まな川の右岸に沿い、北は蕨生わらびよう村、南は佐開さびらき村。村名は正保郷帳にみえ、田方七八石余・畠方二八石余。初め福井藩領、貞享三年(一六八六)幕府領、元禄四年(一六九一)以降勝山藩領。

宝永六年(一七〇九)一〇月の木落村川欠改検地帳(大畠家文書)によると、貞享五年以来田畠は六町七反四畝一八歩とされた。用水上流の佐開村から取水する一本木いつぽんぎ用水を利用したが、川欠けのため享保一四年(一七二九)五条方ごじようほう村の前へ付替えたことで佐開村と対立し、以後幾度も争論が起こった(大畠家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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