木食(読み)モクジキ

デジタル大辞泉 「木食」の意味・読み・例文・類語

もく‐じき【木食/木×喰】

木の実や草だけを食べて修行すること。また、その人。

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精選版 日本国語大辞典 「木食」の意味・読み・例文・類語

もく‐じき【木食】

  1. 〘 名詞 〙 木の実や草などを食べて修行をすること。また、その人。
    1. [初出の実例]「卿相雲客は、木食(ジキ)草衣(さうえ)なれば、禅僧は珍膳妙衣に飽けり」(出典太平記(14C後)二四)
    2. [その他の文献]〔晉書‐庾袞伝〕

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普及版 字通 「木食」の読み・字形・画数・意味

【木食】もくじき

山中生活。〔晋書孝友袞伝〕賢、地、超然迹、固窮(こきゅう)陋に安んじ、木山棲せるに、~命に(あ)ふをれず。悲しい夫(かな)。

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世界大百科事典(旧版)内の木食の言及

【穀断ち】より

…五穀または十穀を食べずに修行すること。その修行者を古くは穀断聖(ひじり)といったが,中世・近世には十穀聖とか木食(もくじき)行者とよぶようになった。五穀,十穀の種類はかならずしも一定していない。…

【木食上人】より

…肉類,五穀を食べず,木の実や草などを食料として修行することを木食といい,その修行を続ける高僧を木食上人といった。高野山の復興に尽くした安土桃山時代の応其(おうご)(木食応其)は,広く木食上人の名で知られるが,江戸時代前期には摂津の勝尾寺で苦行を続け霊験あらたかな僧として知られた以空(いくう),中期には京都五条坂の安祥院中興の祖となった養阿,江戸湯島の木食寺の開基として知られる義高,後期には特異な様式の仏像を彫刻して庶民教化に尽くした五行(木喰五行明満)があらわれるなど,木食上人として崇敬された高僧は少なくない。…

※「木食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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