日本歴史地名大系 「本与板城跡」の解説 本与板城跡もとよいたじようあと 新潟県:三島郡与板町本与板村本与板城跡[現在地名]与板町本与板 荻岩井・河内の入市街地北方、本与板の家並が続く西側の標高九八メートルの山上に残る山城跡。南東には信濃川を越えて守門(すもん)岳・粟(あわ)ヶ岳と東山の連山や古志(こし)・南蒲原(みなみかんばら)の旧郡内を一望に収め、西方一帯は三島(みしま)丘陵が起伏する。山頂の本丸から西に延びる尾根に二ノ丸・三ノ丸が一列に配置され、それぞれ土塁をめぐらし、空堀によって区分される。各主郭に通じる橋跡もある。本丸から南に延びる尾根には、帯曲輪・兵溜・馬隠しなどの付属郭を配置。大手口・搦手口などは城下の御館や侍の住居に通じ、居館跡・別当屋敷跡・長松寺(ちようしようじ)屋敷跡・稲荷社が残る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報