ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本因坊秀策」の意味・わかりやすい解説
本因坊秀策
ほんいんぼうしゅうさく
[没]文久2(1862)
囲碁高手。上手 (7段) で早世したが碁聖とうたわれた。幼名虎次郎,父方の姓は桑原,のちに母方の姓安田を名のり,栄斎また寛斎とも称した。 12世本因坊丈和の門に入り,嘉永1 (1848) 年,14世本因坊秀和の跡目となる。同2年に御城碁に初出仕,以後文久1 (61) 年まで,定例のほかに御好み対局を含めて 19局をつとめ,全勝の記録を残している。 34歳 (数え年) で家督相続前に急逝したため,本因坊家継承の過程が乱れた。
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