本郡村(読み)ほんぐうむら

日本歴史地名大系 「本郡村」の解説

本郡村
ほんぐうむら

[現在地名]伊予市本郡

尾崎おさき村の南に続く平地の村で、西は伊予灘に面する。本郡は山崎やまざき庄の中心地の意味と考えられる。山崎郷一〇村の一で、寛永一二年(一六三五)の替地以来大洲藩領。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)伊予郡の項に「本郡村 日損所」、高三五〇石とある。宝暦五年(一七五五)の用高(大洲藩の検地による村高)は四四五石二斗八升二合である。元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」に村の産物は「米・綿・白魚・青魚子さごしほご」とあり、天保二年(一八三一)の家数五五軒、人口二一一人である(宮内家文書)

安永三年(一七七四)庄屋片岡丈平の願出によって本郡塩田が開発され、大洲藩も初めて自国産の塩が得られることになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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