デジタル大辞泉 「塵労」の意味・読み・例文・類語 じん‐ろう〔ヂンラウ〕【×塵労】 1 世の中・俗世間における煩わしい苦労。「―に疲れた彼の前に」〈芥川・トロッコ〉2 仏語。煩悩ぼんのうのこと。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「塵労」の意味・読み・例文・類語 じん‐ろうヂンラウ【塵労】 〘 名詞 〙① 俗世間のわずらわしいかかわりあい。世俗的な苦労。[初出の実例]「塵労欲レ洗波水、毀誉不レ来耳界風」(出典:本朝麗藻(1010か)下・禅林寺眺望〈源道済〉)「世間の塵労(チンラウ)の事を先はうすくすべし」(出典:米沢本沙石集(1283)六)[その他の文献]〔蘇軾‐観台詩〕② 仏語。煩悩の異名。[初出の実例]「若有レ聞者、塵労垢習、自然不レ起」(出典:往生要集(984‐985)大文二)[その他の文献]〔釈法照‐送清江上人詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例