朴歯(読み)ホオバ

デジタル大辞泉 「朴歯」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ば〔ほほ‐〕【朴歯】

ホオノキの材で厚くつくった下駄の歯。また、その歯をつけた下駄。
[類語]下駄足駄駒下駄ぽっくり日和下駄高下駄庭下駄雪下駄

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精選版 日本国語大辞典 「朴歯」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ばほほ‥【朴歯】

  1. 〘 名詞 〙 朴の木の材で厚く作った下駄の歯。また、それを入れた下駄。ほおのきば
    1. [初出の実例]「羽織、朴歯(ホウバ)の下駄ステッキを突き」(出典:歌舞伎・月梅薫朧夜(花井お梅)(1888)七幕)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「朴歯」の意味・わかりやすい解説

朴歯
ほおば

差歯下駄(さしばげた)の一種山桐(やまぎり)の台に部厚い朴(ほお)(ホオノキ)の歯を用いたところから、歯の名前履き物の名となった。江戸時代には、この履き物はなかったようで、明治中期以降、ことに書生といわれる学生の間に人気を博し、歯の音を響かせて歩いたものである。マント姿で朴歯を履いた学生をバンカラともいった。

[遠藤 武]

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