1926年(大正15)東京芝に創立された杉野芳子ドレスメーカースクールを起源とし,同年現在地の東京都品川区に移り,ドレスメーカー女学院と改名する。1950年(昭和25)杉野学園女子短期大学,65年杉野女子大学を開設。2002年(平成14)に現在の杉野服飾大学となり,男女共学の道が開かれた。創設者の杉野芳子は,日本の近現代の過渡期にあって単身アメリカで得た経験から服飾教育を開始した。日本における洋装の普及,女性の自立を志し,日本人に適合したドレメ式原型を考案し,日本人による日本初のファッションショーを開催するなど,先進的な取組みを続けてきた。この精神は杉野服飾大学の教育の基本理念にも引き継がれ,挑戦の精神,創造する力,自立する能力を育成している。2016年現在714人の学生が在籍。
著者: 山崎慎一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報