精選版 日本国語大辞典 「来かた方」の意味・読み・例文・類語
き‐し‐かた【来かた方】
〘連語〙 (「き」は動詞「く(来)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形。古くは、未然形に「し」の付いた「こしかた」が用いられる)
① 今までに過ぎてきた時間。過去。こしかた。
※源氏(1001‐14頃)夕顔「きしかたの事なども人知れず思ひ出でけり」
※右京大夫集(13C前)「かずならぬ心の中ひとつにたへがたくきしかた恋しくて、月を見て」
② 過ぎて来た場所、方向。通過した所。こしかた。
[語誌]→「こしかた(来━方)」の語誌
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報