来車(読み)らいしゃ

精選版 日本国語大辞典 「来車」の意味・読み・例文・類語

らい‐しゃ【来車】

〘名〙
① 車が来ること。また、車に乗って来ること。また、その車。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初「偶々来車を避くる状を為して而して去る」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四「此にて晩食を辨し、『ヴェネシヤ』よりの来車と相合して南す、時五時有半なり」
相手を敬って、その来訪をいう語。多く手紙文や挨拶などで用いる。来駕(らいが)
朝野新聞‐明治七年(1874)一一月二五日「来る七日〈略〉せり売申候間御望の諸君御来車偏に奉希候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「来車」の意味・読み・例文・類語

らい‐しゃ【来車】

[名](スル)車に乗ってくること。転じて、相手を敬って、その来訪をいう語。来駕らいが
「ぜひ御―を仰ぐ」〈蘆花思出の記
[類語]光臨光来来駕枉駕来臨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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