杭州湾(読み)コウシュウワン

デジタル大辞泉 「杭州湾」の意味・読み・例文・類語

こうしゅう‐わん〔カウシウ‐〕【杭州湾】

中国浙江せっこう省東岸の湾。銭塘江せんとうこうが流入し、海嘯かいしょうが発生する。

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精選版 日本国語大辞典 「杭州湾」の意味・読み・例文・類語

こうしゅう‐わんカウシウ‥【杭州湾】

  1. 中国浙江省北東部、東シナ海に三角状に開いた湾。湾口には舟山諸島その他の小島散在銭塘江が流れ込み、海嘯(かいしょう)で知られる。杭州紹興寧波など古くからの港がある。銭塘湾。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「杭州湾」の意味・わかりやすい解説

杭州湾
こうしゅうわん / ハンチョウワン

中国、浙江(せっこう/チョーチヤン)省北東部にある湾。らっぱ状を呈し、典型的なエスチュアリー(三角江)である。湾奥に銭塘江(せんとうこう/チエンタンチヤン)の河口があり、外湾は王盤洋(おうばんよう)とよばれる。湾口には舟山(しゅうざん/チョウシャン)群島、嵊泗(しょうし)列島が散在し中国有数の漁場である。水深が浅く干満の差が大きいため、古くから塩田が多く開かれた。また満潮には海嘯(かいしょう)の現象を生じ、急に狭くなる海寧(かいねい)付近より銭塘江の流れとぶつかり、3~4メートルの高潮が押し寄せ奇観を呈する。これが有名な銭塘潮で、毎年農暦8月18日がもっとも壮観であり、多くの観光客を集める。

[林 和生

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