東平遺跡(読み)ひがしだいらいせき

日本歴史地名大系 「東平遺跡」の解説

東平遺跡
ひがしだいらいせき

[現在地名]富士市伝法

富士山南麓の標高一〇―四〇メートルの緩斜面(大渕扇状地末端の東側部分)にある奈良・平安時代の遺跡。南側は潤井うるい川および富士川によって形成された扇状地駿河湾まで広がっており、現在一帯は商業地化、宅地化が急速に進んでいる。当遺跡の周囲には伊勢塚いせづか古墳をはじめ、一〇余基の古墳時代後期の小円墳が確認されている。また近隣に三日市みつかいち廃寺がある。

昭和四〇年(一九六五)東名高速道路の建設に伴い調査され、竪穴住居跡二四九棟、掘立柱建物跡六一棟が検出された。これらの遺構は、出土遺物からすべて奈良時代から平安時代初期までの百数十年ほどの短期間に営まれたものと考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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