日本大百科全書(ニッポニカ) 「東海道メガロポリス」の意味・わかりやすい解説
東海道メガロポリス
とうかいどうめがろぽりす
メガロポリスmegalopolisは巨帯都市地域と訳し、京浜、中京圏、京阪神を結ぶ東海道沿線の帯状の都市化地域をさす。東京―神戸間約500余キロメートル、13都府県にまたがり、面積約6000平方キロメートル(全国比17%)、人口約6700万(1995、全国比55%)、工業出荷額、商業販売額ともに全国の68%を占める日本の経済文化の中枢地帯である。メガロポリスの名称は、地理学者ゴットマンJ. Gottmann(1915―94)が、1957年アメリカ東海岸のボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンを結ぶ都市化地帯につけたのが始まりで、日本では丹下健三(たんげけんぞう)が「東海道メガロポリス」とし、磯村英一(いそむらえいいち)が「巨帯都市地域」と訳した。いくつかの都市圏が複合・連続する都市連合地域で、太平洋ベルト地帯の主要部である。
[伊藤郷平・伊藤達雄]