東築町(読み)ひがしつきまち

日本歴史地名大系 「東築町」の解説

東築町
ひがしつきまち

[現在地名]長崎市築町

本下もとした町の南、中島なかしま川の右岸にある長崎うち町の一ヵ町で、船手に属した。町並はほぼ東西に形成され、北西の西築町と隣接し、西浜にしはま町と結ぶ「長久ハシ」がある(安永七年長崎絵図)。天正一三年(一五八五)より文禄元年(一五九二)までに海面を埋立てて築町が成立、豊臣秀吉直轄領となり、地子免除であった。当町の長久ちようきゆう橋は寛永年間(一六二四―四四)島原藩主松倉豊後守重政の造立という豊後ぶんご橋を前身とし、延宝元年(一六七三)再建されたという(長崎名勝図絵)。寛文一二年(一六七二)の大町分割に伴い築町が東築町・西築町に分立、同年の間数一八三間・実箇所数四一・諸役御免箇所三(長崎県史)。元禄二年(一六八九)改の間数一八三間五尺余で、四三箇所のうち三箇所(乙名二・日行使一)が諸役御免(長崎拾芥)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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