東観音寺(読み)とうかんのんじ

日本歴史地名大系 「東観音寺」の解説

東観音寺
とうかんのんじ

[現在地名]豊橋市小松原町

小松原山と号し、臨済宗。本尊は、行基作と伝える馬頭観世音菩薩。小松原(こまつばら)寺とも記した。延宝七年(一六七九)編の東観音寺御由緒によると、天平五年(七三三)行基が熊野神の霊告により馬頭観音を刻み、一宇の堂を建てたのが起源としている。文永八年(一二七一)には、地頭安達泰盛が金銅馬頭観音御正体(国指定重要文化財)を寄進している。籠字銘に「三河国奉鋳小松原寺 馬頭観世音菩薩 当地頭藤原朝臣泰盛勧進 沙門行心行快 細工沙弥成仏 文永八年大歳辛未正月十五日」とある。なおもと真言宗で漁民の平安を祈る寺として栄え、室町時代に鎌倉建長(けんちよう)寺系の臨済宗に改め、永禄一〇年(一五六七)現在の妙心寺末になったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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